包茎には「仮性包茎」「真正包茎」「カントン包茎」の3種類があります。
ご自分の包茎がどのタイプなのか?それぞれの包茎の状態について詳しく解説するとともに、デメリットや手術の必要性についても解説します。
目次
仮性包茎とは?
デメリット
- 不衛生なため性病等のリスクがある
- 見た目に対してコンプレックスを抱く
- 性行為の時の早漏
仮性包茎とは、平常時、勃起時ともに痛みを伴うことなく容易に皮を剥くことが出来る包茎のことです。日本人男性の約7割は包茎だと言われますが、ほとんどが仮性包茎です。
ただし人によって程度があり、亀頭がすっぽりと覆われてしまっている状態や、亀頭の半分くらい覆われている状態など様々です。
仮性包茎のデメリット
仮性包茎のデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 不衛生なため性病等のリスクがある
- 見た目に対してコンプレックスを抱く
- 性行為の時の早漏
それぞれを詳しく解説します。
不衛生なため性病等のリスクがある
通常時も包皮が亀頭を覆っている状態のため、亀頭が露出した状態と比べて汚れカスが溜まりやすく不衛生です。そのため性病にかかりやすくなる可能性があります。
また臭いを伴うことがあり、性行為の際に女性に不快な思いを与える可能性もあります。
見た目に対してコンプレックスを抱く
温泉や銭湯などで同姓に見られることに抵抗を感じて隠してしまったり、恋人などのパートナーに対して引け目を感じてしまう方が多いです。
若年層だけでなく、40代以降で社会的地位の高い方がゴルフラウンド後の入浴に抵抗感があるなど、積極的に対人関係を築くことができないと悩まれるケースも多いです。
性行為の時の早漏
通常時も包皮が亀頭を覆っている状態のため外部からの刺激に対して弱く、性行為の際の早漏に悩まれているケースも多いです。
仮性包茎は手術をした方が良いか?
入浴時に洗えば清潔な状態を保つことは可能であり、性行為や射精にも支障はないので必ずしも手術が必要だとは思いません。
しかし、コンプレックスとなっていて心理的な負担となっている方や早漏で悩んでいる方は手術を検討されても良いと思います。
カウンセラーとして多くの仮性包茎の方からお悩みを聞いてきましたが、ほとんどはコンプレックスを解消されたいという方でした。
そして、手術後を受けるだけで心理的負担がなくなった。もっと早く手術を受けていれば良かったと仰る方が多くいらっしゃいました。
また、個人的な感想にはなりますが、私もかつては早漏気味でしたが、包茎手術を行って普段から亀頭がパンツに擦られる状態になり早漏は改善されました。
健康保険を使った手術はできない
仮性包茎には健康上の問題はありません。よって仮性包茎の手術には健康保険は適用されません。
泌尿器科で包茎手術を行っている病院はありますが、仮性包茎の場合は手術を断られるケースがあります。
仮性包茎の手術は包茎手術を専門に行っているメンズクリニックや美容整形クリニックで受けるのが一般的です。
自由診療の扱いになりますので、治療費は全額自己負担となります。治療費はクリニックによってバラバラですので、いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、治療費を比較することをおすすめします。
真正包茎とは?
デメリット
- 不衛生なため様々な病院の原因となる
- 性行為に痛みが伴う
- 男性不妊の原因となる
真性包茎とは、平常時・勃起時ともに皮を剥くことが全くできない包茎のことです。
放置すると包皮の内側に恥垢を含めた様々な微生物や分泌物などが溜まり、陰茎がんの原因になるとも言われています。早急に治療が必要です。
真性包茎のデメリット
真性包茎のデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 不衛生なため様々な病院の原因となる
- 性行為に痛みが伴う
- 男性不妊の原因となる
それぞれを詳しく解説します。
不衛生なため様々な病気の原因となる
常に包皮が亀頭を覆っている状態なため、包皮の内側に恥垢を含めた様々な微生物や分泌物などが溜まり不衛生な状態となり、陰茎がんや亀頭包皮炎といった病気の原因となります。
陰茎がんは陰茎の亀頭、包皮などに好発する悪性腫瘍です。頻度は人口10万人あたり0.4から0.5人程度で、60歳以上の方に好発します。包茎、ヒトパピローマウイルス、喫煙などが発症に関連していると言われています。
また、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染のリスクも高くなり、性行為を行ったパートナー女性が子宮頸癌になるリスクもあります。
男性の包皮環状切除は,陰茎の HPV 感染リスクの減少と関連し,また,複数の性的パートナーをもったことのある男性の場合では,彼らの現在の女性パートナーにおける子宮頸癌のリスク減少と関連している.
性行為に痛みが伴う
勃起するだけで往々にして痛みを感じることから、性行為もままならないことが多いです。
上手く性行為が出来ないことから精神的な問題が生じ、心因性ED(勃起不全)になるケースもあるようです。
男性不妊の原因となる
仮に性行為が出来て射精まで至ったとしても、十分な精子が射精されず男性による不妊の原因になることもあります。
真正包茎は手術をした方が良いか?
早急に手術することをおすすめします。
真正包茎の手術には健康保険が適用されますので、費用的な負担も少なく手術することが出来ます。
ただし、泌尿器科での保険適用の手術は審美的な配慮は基本してくれませんので、いわゆるツートンカラーと呼ばれる手術痕が目立つようになります。
せっかく包茎を解消したのに手術痕が新たなコンプレックスとなってしまうケースもあります。
手術後の見た目が気になる方は包茎手術に対応している美容クリニックでの手術をおすすめします(ただし保険適用外となります)。
カントン(嵌頓)包茎とは?
デメリット
- 血行不良により亀頭が壊死するリスクがある
- 痛みが伴いセックスが困難
カントン包茎とは、包皮の先端(亀頭の出口の輪)が狭く、平常時には包皮を剥くことが出来ますが、勃起した状態だと包皮を剥くことが困難な包茎のことです。
特に勃起時に無理やり包皮を剥くことには注意が必要です。無理に剥いてしまうと亀頭のカリ部が強く締め付けられ、鬱血して亀頭が壊死してしまう場合もあります。早期の治療が必要です。
カントン(嵌頓)包茎のデメリット
カントン包茎のデメリットとしては以下の2つが挙げられます。
- 血行不良により亀頭が壊死するリスクがある
- 痛みが伴いセックスが困難
それぞれを詳しく解説します。
血行不良により亀頭が壊死するリスクがある
平常時には包皮を剥くことが出来るものの、勃起時は陰茎の太さのギャップに包皮口の伸縮性が伴わず、包皮口が亀頭を強く締め付けてしまう可能性があります。そうなると亀頭は十分な血液の循環が行えず、血行不良を起こしてしまいます。
この状態を放置すると亀頭下で水ぶくれとなり、緊急手術が必要になります。また更に放置すると、亀頭へ血液が循環されずに鬱血し、亀頭が壊死する可能性があります。そうなってしまうとペニス自体を処理しなければならなくなります。
痛みが伴いセックスが困難
性行為が出来るという方もいれば、痛みが強く性行為は無理という方もいます。カントン包茎というとお笑い芸人の粗品さん(霜降り明星)が知られていますが、彼も痛みが強く性行為はできないらしく、長年交際している恋人がいるが童貞だと言っていました。
ヵントン(嵌頓)包茎は手術をした方が良いか?
早急に手術することをおすすめします。
カントン包茎の手術には健康保険が適用されますので、費用的な負担も少なく手術することが出来ます。
ただし、泌尿器科での保険適用の手術は審美的な配慮は基本してくれませんので、いわゆるツートンカラーと呼ばれる手術痕が目立つようになります。
せっかく包茎を解消したのに手術痕が新たなコンプレックスとなってしまうケースもあります。
手術後の見た目が気になる方は包茎手術に対応している美容クリニックでの手術をおすすめします(ただし保険適用外となります)。